大臣シリーズ 導入事例
仏具・神具の販売管理に大臣AXを活用
データの一元管理で業務効率化&経営分析が向上
株式会社朱宮神仏具店 (山梨県甲府市/宗教用具の販売)
朱宮神仏具店は、仏壇や位牌・神棚などの宗教用具の専門店です。
IT導入補助金で『大蔵大臣AXクラウド』『販売大臣AXクラウド』を導入し、システムを再構築。販売・会計・POSレジで独立していたデータを連携させ、経営分析を行う体制を整備しています。代表取締役の朱宮英史氏に詳細を伺いました。
- 名称
- 株式会社朱宮神仏具店
- 所在地
- 山梨県甲府市中央4-3-4
- 代表者
- 朱宮 英史
- 設立
- 1968年11月(1024年創業)
- 事業内容
- 宗教用具(寺院用具・お仏壇・神具・墓石・葬祭用具)の販売
- 資本金
- 6,015万円
- URL
- https://www.shumiya.co.jp/
- 販売・会計・POSレジでバラバラだったデータを一元化できた
- IT導入補助金を活用し、約3分の1の費用で導入できた
- 販売データのリアルタイム分析で、今後の経営計画に役立てられる
1000年の歴史を誇る仏具店。時代に合わせた事業拡大も
朱宮神仏具店は山梨県に店舗を構え、全国の寺院やJA(農業協同組合)に商品を販売しています。創業はなんと西暦1024年(万寿元年)。先祖代々の伝統と歴史を受け継ぎながら、神仏具の販売を続けてきました。
「明治時代に甲府に仏具店を開いたのが山梨での始まりです。その前は静岡で、さらにたどると京都の地で創業したと聞いています。長年この事業を続けてきた一方、時代の変化に伴い他の事業にも目を向けなければならないと考え模索してきました。近年では海外向けのECサイトで商品をインテリアとして販売し、宗教用具とは違った価値を持った商品としてご利用いただく事も増えています。また、アートギャラリーも開いています。」(朱宮氏)
IT導入補助金で大臣AXを導入。販売データ連携で一元管理を図る
2〜3,000種類の商品を管理する同社では、販売や会計システムを利用していたものの、データが連携しておらず、同じ数字を別のシステムで再入力するといった手作業が負担となっていました。
「毎月ムダな作業が発生していた状況もあり、事業拡大のためにも、それぞれの領域のデータをシステムで一元化する必要性を感じていました。POSレジと販売管理システムを連携させる事を一番の目的とし、2023年に大臣シリーズを導入しました。」(朱宮氏)
IT導入補助金(※)のデジタル化基盤導入類型(現在のインボイス対応類型)を活用し、『大蔵大臣AX』『販売大臣AX』を約3分の1の費用で導入。さらに『販売大臣AX』とデータ連携可能な株式会社ビジコムのPOSレジ『BCPOS』を導入し、こちらも一部費用が補助されました。
「大臣AXは項目追加や帳票設計などの汎用性が高く、やり方次第で何でもできるシステムだと思います。今後も進化するシステムに合わせて業務をアップデートできる点でも優れていると思いました。また、時流の変化と災害時のバックアップを考慮し、クラウド版を選びました。」(朱宮氏)
(※)補助金額は申請類型やITツールによって異なります。
各種システム連携で業務がラクに。在庫管理も『販売大臣AX』で実施
「やっぱり連携が一番楽になりましたね。販売・会計・POSレジの各システムでデータ連携できるようになり、ストレスがなくなりました。以前はデータが独立していて、同じ売上情報を別のシステムに打ち直したり、3つのシステムの金額が合っているか確認したり、入力が重複した時にそれを探す時間がかかったりと、毎月の手間が多かったんです。閉店時に各店舗の販売データを集約するのも毎日数十分かかっていましたから。また、商品管理を行なっているサイボウズ株式会社の『kintone』とも、『販売大臣AX』の売上データを連携しています。商売柄、『20年前に注文した位牌と同じものが欲しい』といったお問い合わせもあるので、そういった時に探しやすいです。」(朱宮氏)
寺院への売掛金回収では、店舗のPOSレジ経由や銀行振込など、バラバラだった入金データの一元化も実現。在庫管理も『販売大臣AX』で行うようになりました。
「JAさんに葬祭具を卸しており、例えば棺桶はけっこう場所を取るのですが、入出庫の頻度がそこそこあって在庫を切らせない。今まではシステムで管理できていない部分もあったため、倉庫にある在庫と、入出荷の情報を『販売大臣AX』で管理するようになりました。また、先方との取引にはEDI上で伝票入力が必要でしたが、今は『販売大臣AX』で作成した売上伝票のデータをcsv出力し、それをEDIにインポートしています。」(朱宮氏)
販売データの分析で経営計画が向上。キャンペーン施策に活用したい
5ライセンスを3箇所の店舗で運用。店舗でバラバラだったデータも一元化でき、販売分析や財務分析などの経営計画が向上したと話します。
「以前は販売分析をするのに、バラバラだった店舗の売上データを集めて統合し、Excelでマクロを組んで帳票を作成する手間が発生していました。今は全店舗でデータが一元化できていますし、大臣AXから1回の操作で帳票を出力できます。
これだけ社会の変化が激しいので、どんな商品が受け入れてもらえるか、リアルタイムで売上データを分析しなければならないと考えています。数年前、線香メーカーさんのキャンペーンの影響で、贈答用のお線香が多く売れた事がありました。こうした売上推移やお客様の流れをデータで把握する事で、キャンペーン施策にも活用できるようになると思います。」(朱宮氏)
今後に向けて、より精度の高い分析ができるよう大臣AXでのシステム整備を進めています。
『販売大臣AX』をキーにデジタル化&自動化を進めている
「まだ機能も十二分に利用できてないのが現実です。分析もそうですが、ECサイトから落ちてきた売上データもゆくゆくは大臣AXを受け皿にするつもりです。『販売大臣AX』をキーにして、今もデジタル化や自動化を進めている段階です。」(朱宮氏)
『システムをがっちり作り込みすぎて身動きがとれなくなる事を避けたい』と話す同社では、大臣AXで網羅された機能に、自社の業務フローを合わせて運用しています。柔軟な運用スタイルと大臣AXのフル活用で、より迅速な経営判断と業務効率化が期待できます。
※この導入事例の記載内容は取材時(2024年3月)のものです。
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